田舎暮らしに学ぶ   第8話

    井戸掘り

   私は井戸はまさかねーと思っていたのが馬鹿でした。
   やっぱりー、手掘りかー
   トトさん、はりきりすぎて、うれしソーなのが怖い。井戸なんか本人も掘ったことも
   ないし、教えてもらった事もないし、見たこともないくせに、どーしたら掘ろーかー
   なんて思うのでしょうか??
   しかし堀り出しました。初めは大きなユンボを借りてきて、場所はてきとー。
   どんどん掘っていきますが、ユンボなので5メートルぐらいが限界。
   それから自分でコリコリと下に堀進める事しか出来ません。でも人間が手で掘るの
   ですから最高でも10メートルぐらいが限界で、それ以上はちょっと無理のようだし
   危険。1回目はある程度まで掘ったけど水の出るけはい無く失敗です。
   次に2回目、えーまた掘るのー・・・・・・
   しょーがないこれで出なかったらやめるだろー
   又ユンボで堀出しました。今度は詳しい友人に来てもらい一緒にホリホリです。
   私は上から土の入ったバケツを上げて、ほとんど穴の下の方は見えなくて、オーイ
   生きてるカーと毎回確認しないと、7メートルぐらいから酸素がなくなってくるので
   大きなビニールの筒を下に入れて酸素を送っていました。昔の人は結構井戸掘りで
   亡くなった人が多かったでしょうね。命がけですよ、えらいなー
   掘りながら井川(丸いコンクリート)を土が落ちてこないように、重ねていって、トトさん
   狭いので、いっしょくごてで毎日毎日コリコリコリコリもぐらのように・・・・・
   しかしどれくらいかかったのか覚えてないのですが、9メートル付近から水が染み出して
   きたのです。私はドワーーーっと水は出てくるものと思っていたのですが、ちょっと感激が
   何?って感じで、でも日が経つうちにじわじわと水の道が出来てきて、今では12年
   かれる事の無い、おいしい天然水が頂けることに感謝です。
   皆さんもやれば出来ると思いますが、しっかりとした知識と根性が必要です。
   それがないと、死にます。気をつけて。
    
   田舎暮らしに学ぶ   第7話

       野生の王国

     やっと暖かくなって、緑の森になると、動物や、虫達、鳥達が、やたらと目に付き、
     森がにぎやかになってきます。カケスのギャーぎゃーと言うけたたましい声や、鳥達の
     子育てのさえずり。
     このごろリトルでは、鳥達の子育ての時期で、その為か蛇がいたるところにいて、
     犬のミントも、大忙しで、蛇と戦っています。蛇がいるといち早くミントが見つけてくれて
     噛み付いてブンブン振り回し、蛇さんごめんなさいね。なるべく逃がしてやるように
     しているのですが、しかしこの前、屋根の軒下にある巣箱に、蛇がはいっていこうとした
     瞬間大地君が、トーさん大変へびがーーーーと大声で叫んで、トーさんも巣穴に首を
     突っ込んだ蛇を見て、道具をとりに行ってる暇はないので手で蛇を引っ張り出して、
     ビックリしたまだ飛べないヒナたちが3羽巣から飛び出してきました。
     危機一髪とはこのことですね。ヒナたちも無事で又巣に戻してやり、お母さんが
     戻ってきてくれて良かった。そういえばお母さん鳥がすごい声で、危険を教えていたのを
     思い出しました。今日もミントは蛇とにらめっこして、ほえていました。
     そして又事件が、ミントの様子がおかしい、何かいつもと違う行動をするときは、
     何か隠している。。。。自分の部屋がくさいな?ミントが自分の部屋からあまり
     出ようとしないので、除きにいったら、何かと添い寝しているではありませんか?
     なんと大きなウサギでした。いつ取ったのだろう?夜はいろんな動物が出てくるので
     ミントは忙しいのです。でも食べたりはしないのですよ。いつも大事に、宝物にして
     おいておくのです。だからミントの部屋の掃除をするときは、恐怖なんです、何が
     出てくるのか、前はイノシシの頭の骨、鼠、さばいて食べた時の鶏の頭や足、
     まっしょうがないですね。
     いつも我が家をまもってくれているのですから。
   

                                          第8話お楽しみに



    田舎暮らしに学ぶ   第6話

           お味噌作り  

      お味噌つくりをはじめて早19年。ベテランとはまだいえませんが、毎回発見と
      驚きで勉強することだらけです。
      最初は小国のおしょうゆ屋さんのおじさんから、麹があるから作らんねがきっかけ
      で、作った事がまるでなかったので、おじさんから教えてもらい、工程はそんなに
      難しい事ではないのですが、大豆を煮て、それをつぶして麹と混ぜ合わせて1年間
      寝かせるのですが、毎回味が変わるんですね。んーーーなんでだろー???
      それから2〜3年してだんだんとのめりこんでいきもっとおいしい味噌を作りたくなり
      知り合いが麹から美味しい味噌を作っていたので、そのグループに入れてもらう事に
      なりました。お米を大釜で炊いてからそれに味噌麹菌を手でもみこんでいきます。
      これがだいじな作業で生きている麹菌はまさしくお味噌の生命です。
      年に1回の冬の4〜5日はお味噌の日で朝から晩までかかりきりで、終わると
      ぐったりですが、美味しい麹ができるとしあわせな気持ちになりやっぱり又来年も
      作ろーと思ってしまいます。
      手作りでいいことはしっかり発酵させる事ができること、お味噌の白カビも少しは
      混ぜたりと、抗菌食品だらけの世の中ですが、いろんなカビを身体に入れる
      事で、病気に対する抵抗力をつける事ができること。
      昔の人たちは手作りのものばかりでそれで元気だったのでしょうね。
      今の子供達は、昔の食に出会う事はできるでしょうか?
      発酵食品をたくさん取り入れましょうね。考えたら我が家の発酵食品
      摂取率は、天然酵母パンに味噌汁に、納豆大好きで、ちょっとすごすぎですかね。
      
                                         第7話お楽しみに

   田舎暮らしに学ぶ   第5話

          山菜

      春にはちょっと早いですが、山菜のお話をしたいと思います。
      田舎にいると当たり前のように取って食べれるのが山菜ですよね。都会に
      いたときは、わざわざ取に行かない限り食べる事が出来なかったり、食べた事も
      ない人がいるかも知れませよね。私達はこの季節は大好きで、ほとんど取って
      食べています。特にタラの芽は大好きで、てんぷらサイコー。
      ぜんまいは干して保存食に、つくしは卵とじに、一番に顔を出すふきのとうは
      春が来ましたよーと教えてくれる苦味がたまらない山菜です。
      リトルではひつじさんを飼っているのですが、春になると牧草の中にワラビが
      伸びてくるのですが、ビックリする事に見事にワラビだけ残してきれーに草だけ
      食べるんですよ。動物達にとっては毒だとわかっているので山菜は食べないんですね。
      人間はこの時期に毒を身体に取り込み、必要だから山菜を食べるんでしょうね。
      何でも一年中食すものではなく、その季節のものを食べるのがいいように
      なっているんですね。
      
                                第6話お楽しみに
    田舎暮らしに学ぶ   第4話
    
   
         Xmas ホーリー


  リトルの庭には80年は
  たってるだろうと言う立派なヒイラギの木があります。私も最初はヒイラギ
  とはわからなくて、よく見ると葉にはトゲトゲがあり、クリスマスの時期には
  真っ赤な実をいっぱいつけて、それは雪の中で見ると見事なものです。
  そしてこのヒイラギとの出会いも不思議なもので、小国町に来て住んでた
  村が4件で、その中1件が空き家だった家に、この立派な木があったの
  が出会いで、すぐに私は一目惚れしてしまったわけです。
  それから、何かしら剪定と云う勝手な名目でたびたびいただきに足を運び
  クリスマスリースを作ったり、飾ったりしていました。
  そして、いつもこの木が欲しいなー、私のところに来ないかなーと、願い
  ながら他2件のジーちゃんたちにその事を云ってました。そしてある日、
  ジーちゃんからヒイラギを切るって云ってたぞーとの話を。。。。。。
  エー−ー、うっそーー、なんて事だ、大家さんの家を聞き出し、一升瓶
  を持って、切るのなら私に下さい。などととんでもない事を云いに行った
  のですが...むこうもあっさりいいよっと云ってくれて、もう後先考えず
  ルンルンで家に帰りました。が、さあ大変普通の家よりも高いこの木を
  どうやって動かそう。
  これから先は私の主人トシさんの出番で、何とかしてくれるだろうと
  バトンタッチです。私はというと後先考えず突っ走るので、いつもブツブツ
  云われますが、几帳面な主人なので、ヒイラギも枯れることなく、
  8年たった今もその美しさを保っています。雪の中でのホーリーはすごく
  綺麗で、冬の鳥達の食べ物となって、にぎわっていますよ。
  今になって、思うのはこの木は、サンタさんからのプレゼントだったと
  思うんです。皆さん願ってると欲しいものがやってきますよ。
         リトルよりメリークリスマス世界中の子供達へ    

    
    田舎暮らしに学ぶ   第3話

            薪ストーブ

     田舎暮らしを始めて19
年、我が家の冬の楽しみといったら薪ストーブ君
     とにかく冬の間は休みなく活躍してくれて6ヶ月ぐらいは燃え続けてくれます
     一番の働き者です。エライ!、安物なのに!、お部屋がいつもポカポカなので
     5才の息子はお風呂から上がると寝るまで裸のまま、冬なのに我が家のアイスクリーム
     や、ビールの消費量は年間1位なんです。
     こんなことで威張ってもしょうがないんですが。。。。ちなみに外はマイナス10度
     ぐらいが平均温度です。九州なのに北海道のような感じでしょうか、部屋が暖かいので
     そんなに寒く感じなくて、かえって福岡の家に帰ったときとかがすごく寒い感じです。
     それと他にも薪ストーブ君の偉いところは、わが家は贅沢にもクヌギの木が
     たくさんあるので薪は全てクヌギの木(しいたけの木)なんですが、クヌギの灰100%
     はコンニャクが美味しくできるんですよ、わたしも体験しましたすごく美味しかったです。
     後は、染めに使ったり、畑にまいたり、石鹸に使ったりと、やさしい苛性ソーダができ
     自然にもとてもいいものなんですよ。
     今年は暖冬でしょうか、これから活躍してくれそうです。
     しかし薪割りはちょっと大変ですが・・・・・でもやめられません。

                                     第4話お楽しみに 
    田舎暮らしに学ぶ   第2話

               マムシ

   山に住むと動物達との共存はあたりまえになってきて、まさに日々
   野生の王国を見ることになり、ワーだのキャーだの云ってる場合ではなくなって
   しまいます。
   オー、スゴーイの世界になり感動となっていくのですね。
   今年の夏は蛇が多くて庭でもいたるところで、見かけて、息子大地は
   ねずみを飲み込んだ蛇を見て、すごい声で呼びにきて、私は卵を
   取ろうと扉を開けると卵をちょうど口いっぱいに飲み込もうとしている
   蛇と目が合っちゃって、いきなりでつばを飲み込んでしまい、ゆっくりと
   扉を閉めさせてもらいました。
   トーさんは逃げてるかえるを追いかける蛇を見るなど、なんだろうなー
   そしてもちろんマムシもいますよ。春になると水辺の近くなど湿っている
   所にでてきて、我が家の犬も噛まれて、足がとんでもなく腫れ上がって
   しまいましたが、大型犬だったので何とか乗り切ってくれました。
   人間だと4時間以内にけっせいを注射してもらうと大丈夫ですが
   やはり死にいたる毒をもってるので注意です。
   1度草刈機で切ってしまいトーさんが処分してくれたと思っていたら
   その日の夕食にうなぎの蒲焼のようにでてきました。
   タラりー、、、、おいしゅうございました。
   そして最後に蛇や動物は悪い、怖い生き物ではない事を、大人は
   子供達に伝えてくださいね。
   接し方を教える事が一番大事なことですね。

                                         第3話お楽しみに。
      田舎暮らしに学ぶ   第1話

               日本蜂

    山に住み始めて2年ほどたった頃、村の人から蜂はいらんねー
    と、云われ何も知らない私達は無謀にも、くださーいと云ってしま
    いあくる日、今日取においでといわれ、四角い蜂が入る箱を作っ
     て来るように云われ、それを持ってお宅へ行ったら、納屋の軒下
    へ連れて行かれ、ほれ、それを持っていきなさい・・・・と、みれば、
    ブンブンブーンとうるさいくらいの蜂のかたまり、(口があいたまま)
    何千匹・・・玉のようになってぶら下がっているではありませんか。
    血の気が引くのがまさにザーーと、どっどっどうやって?
    と聞くのがやっとタラー
    そしたらとんでもない答えが・・・
     なっなっなんと「手ですくって箱の中に入れたらいいよ
       へっへっへ」
     へっへッジャないでしょー。ちょっとーしかしここまで来ては、あとへ
    は引けず、云われるままに左手に蜜を塗った箱を持ち、右手で
    そっとすくって箱へ呼び込みます。もちろんとーさんが。
   オッちゃんが言うには女王が入れば後はついてくる。
    うーんなるほど、(笑涙。)
    それから我が家の蜂蜜は最高級の日本ミツバチの蜜いただけることになり、蜂さんとも仲良しになり、
   楽しみなお仕事が、又1つ増えることになりました。日本ミツバチは、洋蜂とは違いすごく小さな
   蜂で、今ではとても貴重な蜂になっております。
      命がけでしたが出会えて感謝です。

                             第2話 お楽しみに
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